威神V集中講座
カムバだ!!祭りだ!!!威神V!!!!!
ということで前置きは省きますがとにかく威神Vがどれだけサイコーなのかということを見せびらかしたくて仕方がない私による作品及び関連映像紹介コーナーです。
グループのお名前は 威神V(Wēi shén V) そしてWayVです。威神VとWayVは同じグループを指します。デビューは2019年1月17日、まだデビュー1年半のグループですので今からでもすぐ履修していただけます。
これまでにリリースしたEPは「Take off」 と「Take over the Moon」となっております。
そして6月9日、新たに1st Full Album 「Awaken the World」が発売されます。楽しみですね!!!!
*8月追記:威神V ファーストフルアルバム、無事リリースされました。スペースファンタジーを彷彿とさせるようなサウンドで、まるでひとつのお芝居を観ているかのような体験を得ることができるアルバムです。
メンバー
・KUN 钱锟
ボーカル リーダー 96年生
聴く人の心の柔らかいところに届く暖かで誠実なボーカルの持ち主。福建省出身、アイドル活動をしながらも北京现代音乐学院を卒業し、自ら作曲や動画編集にも積極的に取り組む。
・TEN 李永钦
メインダンサー ボーカル ラップ 96年生
ひとたび前に出ればその場のすべての視線を奪ってしまう求心力を持つ類稀なパフォーマー。タイ出身、インターナショナルスクールを経て韓国SMエンタテインメント入社、中国ユニット配属という経歴からタイ語、英語、韓国語、中国語に堪能である。
・WINWIN 董思成
リードダンサー ボーカル ラップ 97年生
浙江省出身、中国舞踊の最高峰とも言われる北京舞踏大学附属学校を経て中央戯劇学院へ。中国舞踊を軸としたドラマチックかつ端正な踊りとポップサウンドという他にない融合をアイドルシーンにもたらした。
・LUCAS 黃旭熙
リードラッパー ボーカル 99年生
深く立体的な低音を操り、長身を生かしたダイナミックなダンスと天性の華を持つパフォーマー。その華やかな存在感と愛すべきキャラクターを生かし、ファッション誌や中国国内番組でも活躍。香港出身。
・HENDERY 黄冠亨
リードダンサー ラップ ボーカル 99年生
端正な佇まいから放たれる力強いラップとヒップホップダンスが持ち味のパフォーマー。バラエティ番組等では持ち前のキャラクターを生かし視聴者に強いインパクトを与える存在でもある。マカオ出身。
・XIAOJUN 肖俊
メインボーカル 99年生
広東省出身、上海戯劇学院に進み中国国内での芸能活動を経て威神Vとしてデビュー。ミュージカル専攻であり、胸を打つハイトーンから深く沁み入るようなコーラスまで幅広いボーカル表現の持ち主。
・YANGYANG 刘扬扬
リードダンサー ラップ ボーカル 00年生
その華やかな出で立ちに相応しく存在感の強いダンスと鋭いラップが印象的なパフォーマー。台湾出身、ドイツにて教育を受けた経歴から中国語、英語、ドイツ語、韓国語に堪能であり、スペイン語も解す。
ざっとメンバーをご紹介したところでここからはひたすら再生リストを貼るだけのお仕事です。
ひとつひとつリンクをご紹介してもなかなかポチポチするの面倒ですよね。せっかく観るなら時系列に沿ってまとめて観たいし、でもどの順番なのか調べるのはめんどい、そんな痒いところにお役立てください。
まずはなんといってもアイドルたるものMVを観ていただくのが一番。こちらMVリストでは取りこぼしがちなteaserも収録しておりますのでそちらのクオリティもお楽しみいただければと思います。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_KorHnw3SBYzRRgg8nnOIOF
MVを観たら次はダンスプラクティスやろ!!!という玄人の皆様へ、ご安心ください。ご用意しております。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_Ka_A4KhbGQkgaws96bVOoN
多くを語らずともこれだけで彼らの作り上げる作品の色というものがお分かりいただけたかと思います。私はよく「威神のパフォーマンスはドラマチックだ」と表現するのですが、7者7様のそれぞれのスキルとスタイルが活かされていることでチームとして観たとき全体が奥行きを持って立体感を得られるのだと思います。
それではここでデビュー時に公開された映像たちをご紹介致します。どれも短い映像ですのですぐに目を通していただけると思いますが、Voice of V:the debutは彼らのデビュー時の心境をインタビューした、その時の彼らの言葉が詰まった映像となっています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_K5MzWmMs5JTtYk2Ok55W-q
なんとなくメンバーを把握されてきたら次はMVビハインドで、バチバチにキメてるかと思えばそうじゃなかったりな愉快な撮影の様子をご覧ください。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_IUM809OYQa1fgVbhR2Dez0
よく喋りよく笑う微笑ましい彼らの様子をご覧いただいたところで、次にご紹介するのは「Rainbow V プロジェクト」です。こちらは公式によくまとまっていますのでそちらをご紹介致します。
最初に披露される3作品、その振付やコンセプトや表現方法は実は彼ら自身の手によって作り上げられたものなのです。その製作過程の様子を含めたエピソード1〜6、完成後のインタビューまでを収録したリストとなっています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLs0yFS8XQOObBueFPOJ4FuBYGfrrW5CpB
以前もブログに書きましたが、このRainbow Vプロジェクトによって生み出された作品"Lovely"によって私は威神Vと出会いました。この作品を自分たちの手で作り上げられるアイドル、一体何者なんだ…?!と月並みですが雷に打たれたようなあの時の衝撃は忘れられません。
そのようなスキルを持った彼らのパフォーマンスが昨年名古屋で開催されたMAMAことMnet Asian Music Awardsで披露され、「ベストニューアジアンアーティスト賞」を受賞されました。そちらの様子とその時の素晴らしいパフォーマンス、そして韓国の音楽番組に出演された時のパフォーマンスも併せてご覧いただければと思います。
またMAMAで来日の際、大阪観光をされた時の様子もアップされています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_Jwi9U40ZIhnwHmo_psJaaf
さてそんな彼らが出演した「少年威计划」という番組。こちら威神Vのメンバーがさまざまなミッションをこなしながらキーアイテムを集め、最終回に行われるステージを目指すというものなのですが、全12話と見応えたっぷり、ツッコミ所もたっぷり、とにかく愉快で優しく心温まるテレビシリーズとなっております。
*8月追記:こちらYouTubeで観ることができたのですが突然観られなくなってしまいました。Youkuからep1は課金ナシで観られると思いますのでぜひ。ep2以降も楽しくほのぼのミッションをやり遂げ、そして待望のステージへ…という一大傑作ですのでぜひ。
*10月追記
以前はep1以外はYoukuのVip会員(要課金)でないと観られなかったのですが、現在はVip会員限定では無くなっているようです!広告が入りますがぜひゆっくりご覧になってみてください。
そして、番組を通して目指してきた場所であり、グループとしてほとんど初舞台に近い状態で彼らが作り上げたステージ全編を番外編として収録されているのですが、こちらはその時その瞬間の彼らのパフォーマンスや活動に対する思いをぐっと凝縮して捉えたものであり、この番組を愛してやまない大きな理由でもある映像です。
パフォーマンスだけでなくインタビューやその他の映像もきらめきに溢れていますが、どうしてもお忙しい方のために…
理所当然02:45 Say it15:22 Come back17:32 Dream launch24:44 紅豆31:31 Lovely37:23 Take off44:17 Let Me Love U01:02:59
あたりから観れます。ぜひ。
こちらは昨年行われたファンミーティングツアーの様子を収めたビハインド集。コンサートという形式ではなくゲーム等交えながらのファンミーティングでしたが、パフォーマンスもたくさん披露してくださりYouTubeでwayv fan meetingと検索するだけでもたくさんのファンカムが上がっています。ご興味ありましたらそちらもおすすめ致します。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLELxmjzNqo_KJI8AR_bZpfeizknYEQr3O
また冒頭メンバー紹介でクンさんが楽曲製作や映像編集に取り組んでいると書きましたが、その成果や製作を観られるPlay Vシリーズ、こちらはメンバーそれぞれの自主制作作品を観ることができます。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLs0yFS8XQOObSC2KwhUv8N8o2tYjuZ3a-
そしてクンさんが撮影、編集をなさっているKun's Cloudシリーズ、こちらはクンさん自らテロップ等も挿入され、また公式のVログとは違ったメンバーのゆるくて楽しい様子を映像にしてくださっています。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLs0yFS8XQOObSC2KwhUv8N8o2tYjuZ3a-
また、メンバー内だけではないアーティストとのコラボレーションも。
ZHOUMI '在你身旁 (I'll be there) (With KUN, XIAOJUN of WayV)' Recording Making Film
以上、大変おおまかではありますが「まずはどこから何を見ればいいのか?」という時などにお役立ていただければ幸いです。他にもまだまだビハインド集や最近公開された工作動画などもあります。
とにかく全部観たい!となられましたら公式のこちらへどうぞ。
https://www.youtube.com/playlist?list=PLs0yFS8XQOObmBmj--szXAJJTbF2ho_TO
また、YouTubeで威神Vの色々な動画に日本語字幕を付けてくださっている方々もいらっしゃいますので、更にご興味持たれましたらそちらも検索してみてください。
そしていよいよ新たなリリースに向けてのカウントダウンが始まりました。
急にどうした!!!!!!!!!!!!
1つ前のお写真との気圧の変化で楽しくなってしまいますね!!!!
*8月追記:Awaken the Worldの表題曲であるTurn Back Time、謎解きゲームのような作り込まれた独自の世界を詰め込んだMVをぜひご覧ください。
それでは、ここまでお付き合いくださりありがとうございました!あなたの快適なWeiZenNiライフをお祈り致します。
You know how we get down.
SuperMを観に1人でLAに行ってきました。
ここに至るまでをひとまずちょっと遡らせてほしいのですが、私がkpopと邂逅したのは2019年、つまりたった1年前のことです。
他ジャンルで知り合ったお友達にkpopの扉を開いてもらい、はてさてkpopにはどんなグループがあり、どんな楽曲がリリースされ、どんなパフォーマンスがされているのか何一つ知識がない状態から学習していくべく、ひとまず色んなグループの曲を聴いてみようとApple Musicをザッピングしていた4月ごろに出会ったのがnct2018の「empathy」でした。
intro:Neo Got My Backから既に明らかに様子のおかしいサウンド、私の中のアイドルのイメージからかけ離れた重低音やソリッドな電子音、多彩かつ多層なボーカルに小気味よく楔を打ちリズムを可視化するラップ、展開されていく楽曲構成の洗練された意外性。
「なんだこれは」と耳から得る情報だけでも自分がとんでもない世界を開こうとしてる予感はしていたものの、nct自体のデビュー曲がnct uの「The 7th Sense」だったと知った時には「こいつぁ本格的にヤバいコンテンツだぞ」と確信しました。
NCT U 엔시티 유 '일곱 번째 감각 (The 7th Sense)' MV
7感がデビュー曲てそんなことある?アイドルがデビューからいきなりこんな「ついてこれる奴だけついて来い!!」なことある??マリア・カデンツァヴナ・イヴさん(シンフォギア)か??!おもしろすぎるやろ……とすっかりnct適合者になってしまい、楽曲からMVを観ていくにあたりそのサウンドだけではない「映像作品としてのnctの世界」の凄まじさをも目の当たりにすることとなったのでした。
NCT U 엔시티 유 'Baby Don't Stop' MV
時が止まったようにがらんと冷えた空気を孕む、無機質でありながら巨大な生命体のような不気味さを湛えたブルータリズム建築と、完璧に美しく妥協なくしなやかにその技術とヴィジュアルを仕上げ切ったアイドルたちの、痺れるほど一切の媚びの無い完結した世界。
この他者の意思の介入を許さない、計算され綿密に創り込まれた上で閉じられた「極致」の作品世界に私の中のアイドルの固定観念などいとも軽やかに打ち砕かれ、なんなんだkpop、なんなんだSMエンタ、なんなんだnct!!とめでたく市民への第一歩を踏み出したのでした。
それから程なくしてnct派生ユニットとして威神Vの存在を知り、Lovelyのダンス映像でテンさんを見つけてしまい現在の愉快で楽しい威神Vオタクライフに繋がるわけですが(Lovelyは全人類観てください)
[Rainbow V] TEN X WINWIN Choreography : lovely (Billie Eilish, Khalid) (ring and portrait remix)
ここまでの時系列上おわかりいただけるように私は2018年の彼らを知り得ません。
TLでみなさんが伝説的に語られるnct2018活動、調べれば調べるほど溢れ出る18人の美しく絢爛な映像たち、その映像を観ることは私にとってはさながら映画の中の豪奢な舞踏会のワンシーンを眺めるが如く、現実にはもう二度と起こり得ないものという認識のもとその素晴らしさに嘆息するばかりでした。
18年活動を経て2019年に新たに中華圏グループとしてデビューした威神Vはまず中国でのプロモーションに軸を置く必要がありましたし、全員が中国籍及び中国系のメンバーであっても韓国の事務所所属である彼らの活動には中韓関係がダイレクトに影響するため、限韓令の厳しかった当時は威神メンバーが再び韓国のnctメンバーと共演や活動をすることは恐らく難しいだろうと、簡単に覆すことのできない政治的な理由があることをわかっていたのでそれに対して特に何かを思うことはなかったのです。
なかったのです。
が……………
棚から牡丹餅、瓢箪から駒、藪からSuperM。
はい。SuperMの始動そのものも大変センセーショナルなニュースでしたね。それぞれのグループのファンダム内でも様々な反応があったかと思いますが、私の胸中はまずは「そんなんできるんですか?!?!」でした。それまで周知の事実とはいえ威神がSM所属であることすらやんわりと隠されていたほどなのに(SMTも当然の如く不参加でしたし)いきなりルーカスとテンさんのお2人がばばんと、それもFrom WayVとしてSM縦割り班グループに参加できるという意味での衝撃。
そこから堰を切ったように威神の活動にもそれまで考えられなかった大きな変化が起き、憶測で書くべきではないですが限韓令に何かしらの変化があったことは想像に難くないと言えるかと思います。
そういったオフィシャルな面以外にも実に様々な波紋を呼んだこのプロジェクトですが、私はただのいち消費者なので自由にそれらを取捨選択できる立場である上で興行や作品としてのSuperMというプロジェクトにすごくワクワクしていたし、これだけのメンバーを揃えて楽しくないものが出来上がってくるわけがないと思っていましたが実際想像を超えるものを観せてくれているSuperMを心底楽しんでいます。
基本的に私は推しであるテンさんの仕事を絶大に信頼しているので、テンさんが全力で取り組んでいらっしゃる仕事に対してもこちらが言えることは何も無いですし。私たちはただ選択するのみですからね。
そんなこんなで9月から怒涛のティーザー公開、SuperMのアートワークの中のテンさんの雲中白鶴の美しさ、これまでを積み重ねてできた階段から一足飛びに次のステージに到達してしまったようなマークのSuper Carティーザーなどに毎晩ぐらんぐらんに打ちのめされ、kpop初心者すぎるがゆえ寡聞にてまだよく存じ上げていなかった先輩方のパフォーマンスのその魅力と凄まじさを知り、気がつけば2月のLAでのコンサートのチケットを取っていました。
SuperM Behind : TEN|Album Photoshoot
その時点ではもちろんコンサート内容は明かされておらず、ただただこのスーパーチームたるメンバーのパフォーマンスをアメリカで観てみたい一心でしたがここではまだ勢いでチケットを買ったものの半分ぐらいは「でも実際行けなくても仕方ないかな、1人だしな~…もう少し日が迫ったら具体的に考えよう」と航空券をチェックしつつ呑気に構えていたのですが、ツアー前半開始の11月、Twitterから聞こえてきた
「テンさんがソロでDream in a Dream とNew Heroes、テテンでBaby Don't Stopをやった」
他にも各メンバーソロがありマクヨンルーカスは新曲との情報。
Hey Siri 今すぐJALを開いて。
ちょうどその時温泉地へ旅行に行ってたのでよく覚えているのですが山奥でご近所迷惑にならないのを良いことにリアルにうおおと叫んでました。
過去に戻る技術が開発されない限り私にはもう一生その日は来ないと思っていたものがある日突然舞い降りてきてしまったら。
二度と叶わない幻よりも今掴める夢を追わせていただきます。
ということで行ってきましたLA。(やっと本題だよ)
なんといっても会場The Forumまでの道のりが調べれば調べるほど心配で、それを呟いていたところお声をかけてくださった方々に助けていただきながらの旅となったので1人旅とはいえ大変心強く、LAX脱出ミッションをクリアしてしまえばあとはとても気楽に過ごしておりました。英語も全然できないんですけど。そんなんでよく1人でフラッとアメリカまで推しを観に行ったなぁと後になって思いますが、1人行動に慣れきってるので行き先がいつもの東京からLAに変わったぐらいの感覚だったし、1人でアメリカに行く不安よりも、この公演を見逃してしまう恐怖のほうが大きかった。
そして私がForumに行きたかったのは日程的にベストだったのがもちろん一番の理由ですが、このイケてる外観の会場でSuperMを観たかったから。
JoppingのMVでブチ上がってしまった理由のひとつにこのルーカスのお顔がドーン!なコロッセオ風スタジアムでのシーンがあるんですけど、それに近い景色を絶対に観たかった。
セキュリティを抜けて建物内に入るとMVほどの規模とはいかなくてもそれに近い景色が広がっていて、それだけでもうここまで来てよかった!と思える会場でした。
私の席の近くはSuperMファンのティーンの娘さんとそのご家族で、アメリカでのコンサートの風景のお話を聞いてはいたけど本当に家族連れでコンサートにいらっしゃるんだな~と、とても微笑ましかった。何が微笑ましいって、娘さんがSuperMにキャーー!!!って熱狂してらっしゃる様子をお父さんがすっっっごく嬉しそうに見てるの。たぶんお父さんはSuperMにそんなに興味ないんだけど、SuperMを観て喜ぶ娘さんを見て本当に幸せそうで、好きなものを全力で好きと言えてそれを肯定してあげられるご家族の姿に勝手にじーんとしてしまいました。
本編開始前に音響チェックなのかJoppingが途中まで流れたり2Fastが流れたりしつつ、いよいよ開始直前のJoppingタイム(本人たちまだ出てきてません)の様子はこちら
動画これしか撮ってないんですけど、ご本人たち不在のコンサート開始前でこの盛り上がりでこれぞ海外コンという感じでした。楽しかった〜〜 pic.twitter.com/sFnYxDFlSM
— ℳ𝓃𝓃. (@midnight_mnn) 2020年2月2日
あ~~海外コンだ~~~~!!!!
と実感できたこの大合唱と歓声。
SuperMだけじゃないそれぞれのグループの色とりどりのペンライト、思い思いに音楽を楽しむ人たちだらけの底抜けに楽しい空間。
Joppingタイムでの盛り上がりそのままにVCRが始まり本編開始、迫り上がってくる7人の「仕上がってる人たち」特有の佇まいが一気に会場を掴むイントロからのI can't stand the rain.
今回のツアーのこの時のテンさんのお衣装がとても好きジャケットなので凝視してた。
引きで観ていてもテンさんは静止のポジションが特に美しい。動きの延長線上でスッと止まってるように見えるのに完璧に計算された姿勢で止まるのはつまりそこまでの動線を逆算してるはず。そして動作の最後の処理が常にきれいで次の動きに行くその瞬間まで前の振りを疎かににしないところもやっぱり大好きで、それを実現してる可動域の広さも改めて視認できてやはり生は良い。
どこのグループでもそうだけど推しを凝視したいし全体も観たいしあっちも凄いしこっちも凄い!が怒涛の勢いで途切れることなく畳み掛けてくるので初めてのSuperM、目が足りないとかいうレベルじゃなく情報処理能力が足りない。
その後テミンさんから始まるソロパフォーマンスはそれぞれの能力や魅力を最大限かつ圧倒的に世界に知らしめる、何よりのイントロダクションだった。
JoppingEPだけでは曲が少ないからソロをやらせてる、と批判的に書かれたコメントを見かけたりもしましたが、まぁそれも大いにあるでしょうがそれだけじゃなく、このソロがSuperMそのもののバックグラウンドを観せる場なのだと思う。
それぞれのメンバーがどんな音楽の世界を持ち、どれだけの能力を磨いてきて、どれだけの経験を積んできたのか。それには所属グループの歴史が当たり前に硬く結びついているし、それぞれの物語をわざわざ語らずとも私たちは目で耳でそれを体感する。言葉での説明よりも現場のパフォーマンスに含まれた情報量のほうが圧倒的に多いことを知っているこのチームが観客を信頼してくれている。
SuperMに物語が無いと否定されるならばそれはそれぞれが培ってきたこれまでの歴史をも否定することに繋がるのですが、と言いたくなるほどに(そもそも作品外に物語性の必要とは、という話をまた長々としてしまいそうになるのを堪えながら)何も心配しなくても、彼らはその掌から何ひとつ零すことなくそこに立っていましたよとご報告差し上げたい。
Super Car後のMCを途中で抜け、真っ白の装束に身を包んだテンさんの佇まいは驚くほどに静かで、髪の先までコントロールできるんじゃないかというほどに身体も音もその場の空気をも「わかってる」人だった。どの動きがどんな風に作用して空気を震わせるのか、どこでどう表情を変え視線をどこに持っていけばどんな効果が起こるのかまで、テンさんは知っている。
知っているからこそあのエモーショナルなパフォーマンスができる。当たり前だけど、あれはただただ感情だけで出来るものでは決してないです。
私は自分の経験則から「情感を込めたところで表面に見えるものが変わらなければそれは何も込められていないのと同じであり、感情を表現するためにこそ技術が必要」だということを演奏や身体芸術に対して考えているのですが、テンさんはまさにその技術が芸術たりえるものでありまた芸術のために技術があることを体現してる人だと2曲のソロを観て改めて勝手に確信し、テンさんの仕事に対して更なる信頼を厚くしたのでした。
夢中夢とNew Heroesはテンさんだけのための曲で、その世界を構成する何もかもを知っているその人であるテンさんがこの2曲を改めて2020年にここまで昇華させて世界に披露する場の一端をこの目に映すことができて幸せだったし、その上で更なる新たなネクストステージに立つテンさんのソロをいつか観たいと、ファンというものは大変に強欲な上に言うのはタダなので希望として記しておきます。
テンさんの世界にまだ脳が痺れている中、会場の空気を全く読まない最高の陽気VCRと共に我らがルーカス・ウォンのご登場だったのも天才だった。テンさんとルーカス、このテイストの全く違うパフォーマー2人が実は同じグループのメンバーだという面白さをここで提示してくるだなんて。これこそがまさに威神の魅力でしょ、というメッセージを勝手に受信しました。ドラマチックでクールで愉快でシリアスで陽気、あらゆる面を内包したグループであり、どの面にフォーカスを当てて引き出してもぴったりとはまるものを見せられる幅の広さとポテンシャルの高さを持つグループ。間違いなく、それが威神Vですね。テンさんとルーカスのこの違いも、これこそが威神の持つ幅の広さなのだとものすごく腑に落ちました。
いつも思うけどルーカスの声はとても良いですね。深い森の乾いた木のように、少しざらついた音が心地よく耳に響くのを存分に楽しめる点に置いてもBass go boomの功績は計り知れないし、ファンカムで観るよりもずっとステージングも凝っていて愉快VCRに気を取られてる場合じゃ全然なかった。私の席の周りはルーカス人気が凄かったので歓喜のOMGがたくさん飛んでました。
これもまた「ルーカス」がどういう人なのかがよくわかるパフォーマンスだったと思う。楽しくて華やかで、一生懸命で暖かい。そんな曲。
そしてBaby Don't Stop
テヨンさんソロのGTAでの凝縮されたイ・テヨンワールドはやっぱり不思議でかっこよくて面白くて、テンさんは静かに熱くて流麗で、18年の頃からそれぞれに経験を積んで変化してきてらっしゃるであろうこの2人のプロフェッショナルが織り成す今のBDSの世界は一体どんなものでしょうと思っていましたが、やっぱり猫ちゃんズでしたね。
ただ18年の時の映像はMV含め、毛並みを完璧に美しく整えられた猫ちゃんが大理石の上で戯れてるような印象でしたが、それよりももっと自由で飄々と色んな遊び場を知ってるようなラフさが良かった。
SuperM版のBDSが好きなのはバックダンサーさんなしで完全に2人がフィールドを遊び回れるところ。ダンサーさん込みの群舞ほどキッチリ揃える必要が無いので同じ振りを踊っていても必ず違ったニュアンスがそのまま残されていて、その違いこそが何より楽しくて心地よくて安心する。
私がこのお2人のケミストリーがすごく好きなのは「全く違うのに、ごく自然に同じ作品世界に共存している」から。それぞれに全く違う個性を持っていて、お互いその違いに干渉し合わないのに、そんな2人だけであの独特の作品世界を創り上げている。それも、2人居るんならちょっと遊ぼうかっていうぐらい自然に。
あとSuperMのヒョン達の中でテンさんが一番気易いヒョンがテヨンさんだと思うんですけど、それがお顔に出てるのが本当にかわいい。SuperMだと先輩方への尊敬からか威神比で猫被りがち(失礼)なテンさんがすごくリラックスしてテヨンさんと楽しそうに踊ってるのが観てるこっちも楽しくてひたすらハッピー。
スクリーンに大きく映される「Stop Baby Don't Stop!」の演出もサイコーでしたね。Baby Don't Stop!と叫ぶためにLAまで行ったと言っても過言ではないので本懐を遂げました。
SuperMで一等好きな曲2Fastはやはりマークのダンススタイルにぴったりで、重力を感じさせないステップが2Fastのシャープでアーバンな魅力をより立体的に観せていてこれも生で観ることができて本当に良かった。そしてこのSuperMツアーの一番の功労者もなんといってもマーク。2Fastの準備のための尺を稼ぐMCに居るマーク。2Fastチーム準備できましたかね~って言いながら自分も2Fastに出るマーク。忙しすぎ。
他のMCでもだいたいずっと喋っていたり、一応影アナで韓英通訳さんがいらっしゃいましたが他メンバーが英語で話すお手伝いをマークがしていたりと物凄く頑張っていらっしゃいました。お疲れさまです。おかげで最初から最後までとても楽しいコンサートでした。
テンさんも英語話者ですが、英語話者だからといってあえてここでMCを頑張ったりしないところがとってもテンさんでしたね。でも最後ルーカスが中国語でコメントを言った時にテンさんがはいはーいって感じで中国語から英語にサッと訳してあげていたので凄いねぇよかったねぇになりました。
そしてラスト、Jopping
ここまでのソロやグループでのパフォーマンスで丁寧に提示されてきた「SuperMとは何なのか。何者なのか。」その最後にドカンと出される答えがTHIS IS SuperMたる「Jopping」であることの圧倒的な説得力。
パフォーマーだけではなくこのプロジェクトに関わる全てのスタッフの
「どや!!!!これがSuperMじゃい!!!!」
をバケツでぶっかけられる心地良さ。私はやはりこの「人間たちの創作のエネルギー」に殴られる瞬間がこの世で一番好きだ。
ここまでの流れが全てJoppingに帰結するこの公演の構成に思い至ることも現場で体感しないと絶対にわからないものだったし、この感覚を味わってほしいのでちょっと早くみんなに観てほしいし、私もまた絶対に観たいのでアジアツアーが決まることを祈ってます。
それにしても去年の半ばごろまではまさか半年後に推しを観に1人でアメリカまで行って帰ってきてるとは思いませんでした。私が好きなものはいつも私をどこか知らない場所へ連れていってくれる。「推しが居る」というのは決して当たり前のことじゃなくて、それだけの理由になってくれるものがあるというのは本当に幸せなことだと思います。
今年の遠征始めがこのLAだったので幸先良いですね。向こうでお世話になったみなさまも本当にありがとうございました!
あまりに崇い精神に触れた時、人は泣く。
威神V ソウルファンミーティングに行ってきた話。
今年5月、ちょうどTake offリリース頃にテンさんの存在を知り、威神Vというチームを認識し活動を見るようになって早半年、そもそもkpop自体も今年に入ってから扉を開いていただいたばかりでkpopもさほどしっかり通らないままに、韓国の事務所所属の中国を拠点に活動する韓国在住の中国籍、タイ籍、香港籍、マカオ籍、台湾籍のアイドルにハマるという情報量の多い状況に当初は我がことながら戸惑うばかりで、中国アイドルを追う上で必要なアプリや中韓関係情報、中国での音楽活動、そして今までの人生で「アイドル」というものに一度もハマることなく過ごしてきた私にとっての一番の懊悩である「アイドルとは」という問題にも勝手にぶち当たりまくりながらも彼らの道行きから目が離せなかったこの半年。
彼らが思うように活動できなかった状況も、外国人がWe ChatpayやAlipayを封じられていた当時、ファンミ等に行くとしてもチケットの支払いができない問題で海外ファンが詰んでいたこともまだ半年も経ってないのに今となっては早くも懐かしいですし、そんな時代もあったねと歌える今を存分に謳歌したい。
ということでよもや中国より先に韓国に行くことになるとは思っていなかったのですがチケットが取れたので行ってまいりました。WayV Fanmeeting tour Section#1 WE ARE YOUR VISION -in SEOUL-
このファンミーティングツアー、何が素晴らしいかというとグロパ(SMグローバルパッケージ)が出るおかげで外国人もかなり行きやすくなったことなのですが、今回はyes24での自力でのチケッティングと言う名のe-Sportsをくぐり抜けてチケットを取りました。このあたりの事務的なことは省きますがチケッティングはe-Sportsでした(e-Sportsなので)
会場は最寄り駅からすぐ。世宗大学内のホールなので周りは大学校舎らしき建物が見えます。
普段は講演会などに使われてるんだろうなという、横に広い作りのあたたかみあるホールで座席もとっても観やすい。
現地引き換えとのことでやや不安だったチケットも無事引き取れ一安心。ちなみにこの時パスポート必須なのでお気をつけ下さい。
会場前の物販ではアルバムを買うとサイン入りポラロイドが当たるスクラッチが付いてくるとのことで今日来た記念にと1枚だけ買い求めたらその1枚で当たりを出すという謎の引きを発揮するなどしていました。
というかこれはかなりの枚数のポラロイドを出してくださっていたのでは。サイン入れるのも大変だろうに、ありがとうございます。家宝にさせていただきます。
ウィンウィンのポラロイドが入っていた封筒。かわいい。
物販でのお買い物も終われば特に外に居る用事も無かったので早めに席に着いてゆっくりしていましたが、この時点でまだ「肉眼で威神Vを見る」という実感が湧いておらず超平常心でのんびりしておりました。
徐々に人が集まりペンライトの動作チェックなどをしていてもまだまだ私のテンションも会場の雰囲気も落ち着いたものでしたが、照明が落ちた瞬間にそれまでの穏やかな空気が引き裂かれるように鳴り響く凄まじい歓声に一気に「あぁ、威神Vを生で観るんだ…!」という感覚のスイッチを押してもらいました。あれはまさに撼天動地。2000人の声量じゃない。
美しいオープニングVCRが流れる会場はどのメンバーがアップになっても轟音の歓声が渦のように鳴り響き、一気に上がった熱気そのままに暗転した舞台の袖から小走りに現れる7人への更なる歓声。そして、Take off。
ここはもうありきたりな表現しかできなくて己の陳腐な表現力を呪うしかないのですが、威神V、実在しましたね。
パフォーマンスについてもしっかり書きたいのですがここで書くと凄まじい長さになりますのでそちらはまた別で書きますね。今日は感情のお話です。
Take offのパフォーマンスが終わり、司会の方が繋いでくださったのち再び現れた威神さんたち。
パフォーマンス終わりの汗もそのままに、こちらに笑顔を向けてくださる威神さんたち。
なんという眩しさ。これがアイドル…!
そんな圧倒的アイドル後光に2階席だというのに気圧されてしまいましたが、ゲームコーナーに移る前に1人ずつ自己紹介とコメントを述べる場面で彼らの話す言葉、声、仕草、表情、それらを直接キャッチできるというのは媒体を通して観る体験とは情報量が桁違いで、それぞれに画面から受け取っていたものとはまた違った印象でした。
まだ韓国語に自信が無く何度も確かめながらもニコニコ楽しそうに話すシャオちゃん。
すごく落ち着いていて聡明な方だなという印象の中にスパイスのようにやはり若干の不思議を忍ばせているヘンドリー。
「アンニョンハセヨ、WayVマンネ(強調)ヤンヤンイムニダ!」のヤンヤンちゃん、この一言にきみの愛らしさも賢さも全てが詰まってる。
柔らかく穏やかな声で話すルーカス、とても誠実に言葉を選ぶ人。
ぐっと一段階深いところでしっかりとご自分を持ってらっしゃるんだろうなという強さを感じるウィンウィン。
常に私たちファンに向けてあたたかなまなざしと言葉を投げかけてくださるテンさん。
一等優しいお声で話すクン哥、心からの言葉をありのままにそう伝えられる人。
最初の短いコメントだけでもこれだけの情報を(あくまで私が感じたものに過ぎませんが)得たのでやはり媒体や第三者が切り取ったものを通さずに経験するということはとても意義があるな…と感慨に耽っている間にトーク&ゲームコーナーに。
それぞれのコーナーもとっても楽しく、私は韓国語も中国語もよく解さないのでお話されてる内容の半分も理解できてないと思いますがそれでも心から楽しめたので威神Vはすごい。天才。
そして最初のコメントからそうでしたが、エピソードトークでも最後のコメントでも「みなさんに本当にお会いしたかったんです」と言葉を伝えてくれる威神さんたち。
彼らが威神Vとして韓国で活動できることはこれまで決して当たり前のことではなかったし、これから先もいつどうなるかわからない。
けれど、この雷鳴のような歓声が表すように韓国に彼らを待つファンがたくさん居ること、既に韓国活動経験のあるメンバーは殊更に思うところがあるのかもしれません。
「会いたかったです」と文字にするとファンサービス的な定型文として捉えがちですが、私があのとき聞いたその言葉は彼らの心からの喜びに溢れていて、ファンと対面できること、パフォーマンスできることへの歓喜が溢れんばかりの声と表情でした。
ファンミーティングツアーと称してやっと公演ができるようになったとはいえ、この日の会場は大学のクラシカルな講演ホールで、照明は美しかったけれど派手な装置も追り上がりもなく、パフォーマンスの時は舞台袖から走ってきて位置に着くようなシンプルさで、なんだか私が勝手に微笑ましいような切ないような気持ちになってしまっていたのですが、彼らにとってそんなことは重要ではないと、たとえどんな場所でもファンと対面してパフォーマンスを観せられることが嬉しいのだと全身で表現する彼らのその精神の崇さに触れてしまったのでした。
会場では彼らをめいっぱい吸収するのに忙しく感動で泣くようなこともなかったのですが、心の湖面が静かに波立つように、一体何に心動かされてしまったんだろうと自分でも把握できないままただ泣きたいような嬉しいような気持ちを抱えて会場を後にし、ぼんやり考えごとをするともしないともなくホテルまでゆっくりと帰り着いたところでボロボロ泣いてしまった。
これが一体何の感情の何の涙なのかわからないままただ涙が溢れてくることに戸惑いながら、数日経ち落ち着いた頭で情緒の動きを反芻してみたところ、あぁ、あれは「あまりにも崇い精神に触れた時、人は泣く」現象だと腑に落ちました。
誤解の無いように書いておかなくてはいけないのは、私は他人に対して「性格が良い」ほうが良いとは全く思っていなくて、そもそも性格が良いって何を基準にしてそう判断されるのか、「他者から見た性格=その人の言葉や行動」で判断されると思うのですがそれってものすごく主観的なことで、判断する人の感覚や習慣によって全く異なる評価がなされるからです。
優しい人は気弱な人と言い換えられるようにすべては表裏一体の中で自分が他人に対して何を求めているかが「性格が良い」と判断するものに現れる、つまりとても不安定な定義であると考えています。もちろんこれは倫理的、法的な意識とは別です。
アイドルたちに対してもよく用いられる「性格が良い」という評価ですが、これに関してもアイドルだからこそ私はむしろそうじゃないほうが安心していられるんじゃないかと、胸を刺すような痛い報せを受けて勝手に思ってしまうほど、どうか周りに優しくなく自己中心的に生きていて欲しいと身勝手に願ってしまう。
威神Vに関しても個々人のその「性格」まではもちろん全くわからないし、知りたいと詮索することも無い、ただ彼らが私たちに向けて見せてくれるものが全てであり、私たちがそんな彼らに見るものが全てだと思います。
そんな考えを持ちながらまなざしているにも関わらず、ステージに対して、ファンに対して、そして何より自分自身に誠実に向き合い続けるひとの姿を目の当たりにしてしまい、そのあまりの崇い行いに心が引っ張られてしまったんですね。
これまで思うように活動できなかったジレンマも、全員が母国を離れての生活の大変さも、もっともっと大きいステージで演りたいだろう欲も、それが彼らの中にあるかどうかわからないけれど、そんなものに腐ることなくフラットに今を眼差せることがどれほど難しいことか。
高みを目指せば目指すほど、今を慈しむことは難しい。
「もっとやれるのに」「もっと評価されるはず」という感情が渦巻くほうが自然だし、もし私なら絶対そうなってる。もちろんそういう部分もあるだろうけど、その葛藤と同時に今自分たちが持てるものを慈しみ愛することを並行して行うことがこの人たちはできるんだな、と。私が勝手に受け取っただけですがそれがどれほど尊いことかと、その感情が涙になってボロボロと溢れたのだと思います。
何をもって「成功した」と定義されるのか、これもまた難しいことだと思います。一見成功しているように見えても本人が幸せではないということなんて山ほどあるし、それを成功と呼ぶべきではないと私は思ってしまいますが、それでも彼らが大切にしている「今」をこれからも守り続けるためには商業的な成功無くしてそれを維持することはできません。未来は連続した「今」の延長線上にあるものだから。
これからの彼らの道行きが商業的にも精神的にも豊かで幸せなものでありますようにと願うと共に、きっとどれだけ願ってもこれから先困難や苦難が降りかかることもあるだろうと思います。全くもってどこから目線ですが、彼らより少し長く生きている者として、それらの苦難が全て彼らの枷ではなく糧になりますように。そうしていける力を持っているだろうと信じさせてくれる7人を見つけることができて本当に幸せな2019年でした。
そして何より健康に、安全な環境で心置きなく彼らが彼らの仕事を全うできますように。